041話:前部ウインカーポジション灯への考察2
2019-0214 木 とはいえ、ここまで考えたのだから、もう少し。
【ウィンカーポジション点灯回路4】
<※回路図省略※>
※リレー2個でも何とかなりそうな予感だが。うっ。まったくだめだ。
【ウィンカーポジション点灯回路5】
※5極リレーを使えばひょっとして、……、うまくいきそう。と、掲載を省略した回路4をもとに5極リレーを使った電路変更回路を組み込んで、下図のような回路をひいてみた。考え方は、ウィンカー左右切替SWによって流れる電流でリレーのON-OFFを行い、ポジション電路とウインカー電路を切り替えるというものだ。
《ウィンカーポジション点灯回路5》
この回路図に、各スイッチONでどのように電流が通るか線を引きながら考察した。
・[右ウィンカーON]または[左ウィンカーON]にした時の電流経路
※ハンドルのウインカーSWをONにすると、5極リレーの動作電流が流れ電路が変更される。この時、3極ウインカーリレーの電流がONになり、ウインカー球を点灯させる。あとは、ウインカースイッチがOFFになるまで、ウインカーリレー→5極リレー→ウインカー球の電路が確保されるので、ウインカーリレーの動作に合わせて、ウインカー球が点滅する。インジケータ球の点滅も大丈夫だ。
・[ハザードON] の電流経路
※ハザードSWがONになると、バッテリーからの電流が、左右ウインカー用の5極リレーを動作させて、電路が切り替わる。後は、ウインカー点滅時の考察と同じだ。問題なし。
・[ポジションON] の電流経路
※ポジションONでウィンカーインジケータ球にも電流が通り、点灯してしまう!
・[ポジションONのまま、右ウィンカーONまたは右ウィンカーON]
※5極リレーは、ポジションON用の電路となっているところに、ウインカーSWがONとなり、5極リレーの電路がウインカー用の電路に切り替わる。右ウインカーONのとき、右ウインカー球は、点灯と消灯を繰り返す点滅となり、反対側の左ウインカー球は、ポジション用点灯を続けることになる。
・[ポジションON/ハザードON]
※ハザードONで、左右のウインカー球用の5極リレーが動作し、電路が切り替わり、ウインカー球が4灯とも点滅状態となる。
【ウィンカーポジション点灯回路6】
※ポジションONでインジケータ球を点灯させない方法
左右のウィンカー点灯回路への通電を5極リレーで制御するから、このリレーのON、OFFに合わせて、インジケータ球への通電回路を制御すればよい。ということで、
《ウィンカーポジション点灯回路v6.0》
これでどうだ!
ということで、次の部品を追加すれば可能だとシミュレーションできたことになる。
・使用部品
5極リレー 2個 4極リレー 1個 ダイオード 6個 SW 2個
※ここで、ポジション球つまり車幅灯の法的なことを調べてみた。
・自動車の前面の両側には車幅灯を備えなければならない(但し、二輪自動車は除く)。
・車幅灯の色は白色であること。但し、二輪自動車は橙色であってもよい。
・『方向指示器又は非常点滅表示灯と兼用の前面の側方に備える車幅灯は、方向指示器又は非常点滅表示灯とさせている場合においては、第7号から第9号までの基準にかかわらず、方向の指示をしている側のもの又は両端のものが消灯する構造であること。』
といったことが、『道路運送車両法』や『道路運送車両の保安基準の細目を定める告示』とかで示されているようだ。
1つ目は、『なくてもよい』という話しである。
2つ目は、方向指示器として使用するときの『橙色のままでよい』という話である。
3つ目は、告示文をそのまま書き写したのだが、方向指示や非常点滅表示をしている電球は、完全に消灯と点灯を交互にしなければならないということである。
あれっ。『前面の両側』、『前面』、後部の橙色点灯はダメか…。