StepSRXの思考・試行・嗜好と挑戦

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039話:ウインカーのLED化 4(作業裏話)

2019-0211とりあえずハザードスイッチを取り付けた
 大変寒い。首都圏は雪。ここいらへんも朝方、雪がちらほら。臨時のステーをつくり、許容電流3Aのプッシュ式(インジケータ球なし)スイッチを取り付けた。カットしたラインからスイッチまでの延長ラインも作った。首尾は上々。パーフェクトだ。すべて正常に機能する。
 『037話:ウインカーのLED化 3』の最後に紹介したスイッチ写真を再掲しておく。

f:id:StepSRX:20190710093720j:plain

 
 これで一段落。あとは、注文したインジケータ付きのスイッチの到着を待つだけである。

 では、ここで、ウィンカーLED化の作業裏話を書いておこう。

 

その1)リレー
 リレーの交換は、単に交換するだけだったので何ともなく終わった。ウィンカー球が電球のままでもOK。リレーの対応電流値が、0.02A~20Aなので、最大20A×12V=240Wまでいける。電球は1個21Wだから、21×4=84Wとなるので当然OKだ。

 

その2)インジケータ球への給電の整流回路
 インジケータを点灯する回路は、左右のウインカーの点滅に合わせて逆流するようになっている。おまけに、逆流しているときは、反対側のウィンカー電球を流れてアースに落ちるという回路である。そのため、LED化後は、左ウインカーを点けると、右ウインカーが若干暗く同時点灯することとなった。そこで、インジケータ球を流れる電流の一方通行化回路と電球を流れた電流をアース線に落とす回路を組み込んだ。ここで、ダイオード(整流子)が登場する。購入したダイオードは、一見、中古品のように見えた。新品であったとしても、相当の期間、野ざらし状態だったんではないかと疑われそうなものであった。金属線は、白くさびが浮いている。よく見ると何かでかしめたような跡がありそうな。そんな品物であった。そこで、テスターで抵抗値チェックをした。そうすると、順方向十kΩ台、逆方向百kΩの品物が…。10個はいっていたので、その中からテスターで逆方向∞Ωを示すものを2個選んで回路に組み込んだ。結果は、先述の通りOKであった。が、あと一か所逆流防止(ダイオードが2個いる!)に使わなければならない。…。

 

その3)ハザード回路で、通常のウィンカー使用時、電流が逆流しないための工夫
 先述の回路図を見てもらえばわかる様に、ハザード点灯時は、ウィンカーリレーからの給電信号ラインを左右のウィンカー点灯回路に接続することになる。

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 ここで、問題になるのが、通常のウィンカー使用では、給電ラインが異なるので、ハザード回路を組み込むと、通常の利用でも両方点灯することになる。そこで、純正ハザードキットの回路では、ハザードスイッチを2接点式(他の回路もあるので多分4接点式になっているようだ)にし、スイッチで、左右のウインカー回路を分けている。私が取った方法は、スイッチを小型で安上がりにしたかったので、1接点インジケータ付きにした。インジケータなしの方がより安くあげられるのだが、やはり、ハザードを点けているということを視認できる方がいいとかんがえたからだ。あとは、左右のウインカー回路の分断であるが、回路図を見てもらえばおわかりのとおり、ダイオードを電流の逆流防止に使うことにした。
 ところが、前述のようにダイオードの品質が?である。残り8個の中から順方向と逆方向の抵抗値の差が大きそうなものを2個選んだ。ここで、ふと疑問。電流についての専門家ではないので何とも言えないが、印加電圧によって性能が変化するのでは?という疑問であった。そこで、直流電源装置を用意し、外したウィンカー電球とダイオードを直列に接続し、順方向と逆方向でどうなるか確かめてみた。電源装置の電圧を10Vに調整し、なんと、ダイオードの片側に電源の-端子のワニ口クリップを付け、もう片側を電球の外周の金属部に接触させ、電球の中央接点に電源+端子のワニ口クリップを接触させるという方法で行った。ダイオードが順方向のとき、電源装置の電圧計が7Vまで降下し、電球が灯った。逆方向では、電圧降下は起こらず、点灯もしなかった。当然電源装置の電流計も動かず。ということで、選んだ2個のダイオードをこんな感じでテストし、回路上に組み込んだ。(電源装置が重い!)

 

その4)とりあえずのスイッチをプッシュ式トグルスイッチ(許容電流3A)にした。
 手持ちのスイッチで、簡単に取り付けられるものを探した。加工するパネルに本体取付穴とスイッチ取付穴を開けなくてはならない。本体取付穴は直径6~6.5mmの穴をドリルであければよい。楽勝だ。なら、スイッチ取付穴もドリルで空けるだけで、という理由とプッシュ式の方がより楽にON,OFFできると考えた(これなら本スイッチもプッシュ式にした方がいいような気もするが…)。ただし、手持ちのプッシュ式スイッチはトグルスイッチなのだが、インジケータなし、許容電流3Aしかない物であった。
 電球であれば、21W×4=84W、84W÷12V=7Aで許容オーバーである。しかし、LED化している。電球は1個3.1Wだから、3.1W×4=12.4W、インジケータ電球が3W、ウィンカーリレーの動作電流が0.2A?。とすれば、12.4W+3W=15.4W、15.1W÷12V=1.3A、だから、1.3+0.2=1.5Aとなる。スイッチの許容電流値の範囲内である。電球なら駄目であるが、LEDならOK。これで、火は吹かないことになる。これで一安心だ。

 

 あらためて、夜、ハザードを点けてみると、明るい、眩しい、苦情が来るかも。などと愚考してしまった。

 

【購入した主な部品:再掲】
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・ウインカー球 … HooMoo 3014SMD(S25 P21W 1156 BA15S G18)ピン角180° 54連SMD 12V/24V アンバー 2個セット(Amazon) ×2 [3.1W/個]--------------------------------

・ウィンカーリレー … e-auto fun LED対応 CF14 3ピン汎用ICウインカーリレー SD-FFLCF14 (Amazon) ×1--------------------------------

・電流の逆流防止 … 高速スイッチ! 15A ショットキー バリア ダイオード 10本セット TY0147(Amazon)

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