StepSRXの思考・試行・嗜好と挑戦

BMW R100RSとその他モロモロ、わたしの体験談の予定(^^♪

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040話:前部ウインカーポジション灯への考察

 ある日の夕暮れ時、スクータータイプのバイクが前部ウインカーをウインカー点灯時より暗い感じで点灯させていることに気づいた。なんとなくかっこいいなあと感じた。Webを散策しているとこの前部ウインカーを点灯させようと回路を組み込んでいる記事に出会ったり、そのような機能を実現させるキットが存在することがわかった。
 『やってみようかな(^^♪』
と、気楽に考えて、回路を考えてみた。そして、このパズルにはまってしまった。

2019-0213 ウィンカー球をライトオン時に薄暗く点灯させるには?

 ウインカー球につながる電線に電流を通せばいいじゃないか!と気楽に考えて回路を思案してみた。ところが、単独で点灯させるなら楽勝であるが、方向指示器やハザード点滅の機能を残したまま点灯させるというのは一筋縄ではいかないようだ。

 以下に私の思考過程を書いてみるが、電気回路が苦手な方は、飛ばすことをお薦めする。

 

【ウィンカーポジション点灯回路1】

 前回までで、ウインカー球のLED化、インジケータ球の回路変更、ハザードスイッチ変更に伴う回路変更を行っている。その回路に付け加える形でまず考えた。

 1)ポジション点灯させるスイッチを付加する。

 2)スイッチはインジケータ球内臓のものとする。

 3)ウィンカー点灯時よりもちょっと薄暗くさせるために可変抵抗器を付加する。

といったことを条件に、下図のように、バッテリーの+極からポジションSWと可変抵抗器を経由してハザード点灯用の回路に割り込ませてみた。

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《ウィンカーポジション点灯回路1》

※ポジション球として可変抵抗器を調整して減灯状態で点灯し、ハザード、ウインカーとして点灯する場合はフル点灯する。ただし、ポジション点灯時に、ウインカーインジケータ球とウインカー球4灯とも点灯することになる。問題点は、ハザード、ウインカー点滅時に、減灯、点灯を繰り返し、完全に消灯となるときが無い。つまり、可変抵抗器で減灯していなければ、点滅がわからない。 

 

【ウィンカーポジション点灯回路2】

 ポジション球として点灯させるときの給電回路をリレーで制御すれば、点滅時に点灯、消灯を繰り返す完全な点滅状態にできると考えてみた。まずは、ハザード点滅回路に注目して回路を修正した。ハザードSWがONとなった時、リレーで、ポジション点灯回路を遮断し、ハザード回路に給電するようにした。

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《ウィンカーポジション点灯回路2》

※ハザード使用時は、ポジション球として点灯しないので、完全な点滅状態となるが、ウィンカー使用時は、ポジション球として機能したままになるので、強弱点灯となる。ただし、インジケータ球とウインカー球4灯とも点灯することになる。


【ウィンカーポジション点灯回路3】

 ポジション球の減光用抵抗を0Ωにして、ポジション球を点灯させないときは、通常通りの動作を行う。ポジション球点灯時は、リレーの動作によって点灯させている電流をカットする方法で点滅させる。つまり、ウィンカーリレーから信号電流が流れているときに消灯するようにリレーで制御する。

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《ウィンカーポジション点灯回路3》

(※自分で考えたはずなのに、こうやって記事にしてみると、何が何だか分からなくなってくる。)


 ここまで、考えて、いずれにしろ、ウィンカーインジケータ―球は、ウィンカー球が点灯すれば、点灯する。つまり、ポジションスイッチを入れ、ウィンカー球がポジション球として点灯していれば、インジケータ球も点灯するということになる。
 まあ、回路3が妥当な線だが、部品点数と配線の手間が手ごわい。右ウィンカーの場合だけ回路図を作ったのだが、左もとなると、合計6個のリレー(逆接続4極リレー5個と5極リレー1個)を使う。1個200mAとして、1.2Aほど動作電圧として使用することになる。それに、6個ものリレーをどこに配置するのか?残念ながら今回はあきらめましょう。

【結論】
 まあ、無くてもいいものだし、ここまでの部品と手間暇かけるのは得策ではないと判断し、今回は見送ることにした。