StepSRXの思考・試行・嗜好と挑戦

BMW R100RSとその他モロモロ、わたしの体験談の予定(^^♪

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042話:前部ウインカーポジション灯への考察3

2019-0216ウィンカーポジション化について再考察とその結論

 リレーを駆使して3個まで減らして、その実現の可否を追及した。ここで、再度、法令との適合性を考えた、車幅灯は前面に認められているというか備えなければならない。そうなると後方の車幅灯は無いということである。つまり、橙色の車幅灯が後方に有ってはならない。そうなると、回路上、前と後ろは共用しているので、前と後ろの回路を遮断、独立化しないといけない。そうなると減らしたリレーを回路の分断化のため増やさないといけない。

 また、車幅灯は、基本、白だが方向指示器と共用していれば橙も可である。R100RSには、ヘッドライトの上方に横四角の白色ポジションライト(橙色のLEDに交換するという手もあるが…)がついている。となると、すべて同一色(白色か橙色)であることに反すると考えられる。
 となると、やっぱり中止せざるをおえない。まあ、思考実験はつづけるとしても…。

 ということで、実現させるための最終回路を考えた。

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【ウィンカーポジション点灯回路v6.1[前部ウインカーのみポジション点灯]】

 ポジションON時に前のウインカー球2つにのみ電気を供給するようにダイオードを付加し、ウインカーON時とハザードON時にポジション点灯回路を遮断するようにリレーを組み込んだ。

 

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【ウィンカーポジション点灯回路v6.1[前部ウインカーのみポジション点灯]】[実態]

 なかなかの回路である。本当にこれで期待通りの動作をするのであろうか。少なくとも、思考実験的には動作するはずである。
 本当に期待通りの動作になるか確かめたくなってきた。よし、やってみよう。フロントの駐車灯の色が白色であることにちょっと疑問はあるが、それ以上に動作するかどうか確かめたい。実行あるのみ!

 

041話:前部ウインカーポジション灯への考察2

2019-0214とはいえ、ここまで考えたのだから、もう少し。

【ウィンカーポジション点灯回路4】

<※回路図省略※>
※リレー2個でも何とかなりそうな予感だが。うっ。まったくだめだ。

 

【ウィンカーポジション点灯回路5】
※5極リレーを使えばひょっとして、……、うまくいきそう。と、掲載を省略した回路4をもとに5極リレーを使った電路変更回路を組み込んで、下図のような回路をひいてみた。考え方は、ウィンカー左右切替SWによって流れる電流でリレーのON-OFFを行い、ポジション電路とウインカー電路を切り替えるというものだ。

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《ウィンカーポジション点灯回路5》

 

 この回路図に、各スイッチONでどのように電流が通るか線を引きながら考察した。

 

・[右ウィンカーON]または[左ウィンカーON]にした時の電流経路
※ハンドルのウインカーSWをONにすると、5極リレーの動作電流が流れ電路が変更される。この時、3極ウインカーリレーの電流がONになり、ウインカー球を点灯させる。あとは、ウインカースイッチがOFFになるまで、ウインカーリレー→5極リレー→ウインカー球の電路が確保されるので、ウインカーリレーの動作に合わせて、ウインカー球が点滅する。インジケータ球の点滅も大丈夫だ。

 

・[ハザードON] の電流経路
※ハザードSWがONになると、バッテリーからの電流が、左右ウインカー用の5極リレーを動作させて、電路が切り替わる。後は、ウインカー点滅時の考察と同じだ。問題なし。


・[ポジションON] の電流経路
※ポジションONでウィンカーインジケータ球にも電流が通り、点灯してしまう!

・[ポジションONのまま、右ウィンカーONまたは右ウィンカーON]
※5極リレーは、ポジションON用の電路となっているところに、ウインカーSWがONとなり、5極リレーの電路がウインカー用の電路に切り替わる。右ウインカーONのとき、右ウインカー球は、点灯と消灯を繰り返す点滅となり、反対側の左ウインカー球は、ポジション用点灯を続けることになる。

 

・[ポジションON/ハザードON]
※ハザードONで、左右のウインカー球用の5極リレーが動作し、電路が切り替わり、ウインカー球が4灯とも点滅状態となる。

 

【ウィンカーポジション点灯回路6】
※ポジションONでインジケータ球を点灯させない方法
 左右のウィンカー点灯回路への通電を5極リレーで制御するから、このリレーのON、OFFに合わせて、インジケータ球への通電回路を制御すればよい。ということで、

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《ウィンカーポジション点灯回路v6.0》

 

これでどうだ!

 ということで、次の部品を追加すれば可能だとシミュレーションできたことになる。
・使用部品
  5極リレー 2個  4極リレー 1個  ダイオード 6個  SW 2個


※ここで、ポジション球つまり車幅灯の法的なことを調べてみた。
・自動車の前面の両側には車幅灯を備えなければならない(但し、二輪自動車は除く)。
・車幅灯の色は白色であること。但し、二輪自動車は橙色であってもよい。
・『方向指示器又は非常点滅表示灯と兼用の前面の側方に備える車幅灯は、方向指示器又は非常点滅表示灯とさせている場合においては、第7号から第9号までの基準にかかわらず、方向の指示をしている側のもの又は両端のものが消灯する構造であること。』
といったことが、『道路運送車両法』や『道路運送車両の保安基準の細目を定める告示』とかで示されているようだ。
 1つ目は、『なくてもよい』という話しである。
 2つ目は、方向指示器として使用するときの『橙色のままでよい』という話である。
 3つ目は、告示文をそのまま書き写したのだが、方向指示や非常点滅表示をしている電球は、完全に消灯と点灯を交互にしなければならないということである。


 あれっ。『前面の両側』、『前面』、後部の橙色点灯はダメか…。

 

040話:前部ウインカーポジション灯への考察

 ある日の夕暮れ時、スクータータイプのバイクが前部ウインカーをウインカー点灯時より暗い感じで点灯させていることに気づいた。なんとなくかっこいいなあと感じた。Webを散策しているとこの前部ウインカーを点灯させようと回路を組み込んでいる記事に出会ったり、そのような機能を実現させるキットが存在することがわかった。
 『やってみようかな(^^♪』
と、気楽に考えて、回路を考えてみた。そして、このパズルにはまってしまった。

2019-0213 ウィンカー球をライトオン時に薄暗く点灯させるには?

 ウインカー球につながる電線に電流を通せばいいじゃないか!と気楽に考えて回路を思案してみた。ところが、単独で点灯させるなら楽勝であるが、方向指示器やハザード点滅の機能を残したまま点灯させるというのは一筋縄ではいかないようだ。

 以下に私の思考過程を書いてみるが、電気回路が苦手な方は、飛ばすことをお薦めする。

 

【ウィンカーポジション点灯回路1】

 前回までで、ウインカー球のLED化、インジケータ球の回路変更、ハザードスイッチ変更に伴う回路変更を行っている。その回路に付け加える形でまず考えた。

 1)ポジション点灯させるスイッチを付加する。

 2)スイッチはインジケータ球内臓のものとする。

 3)ウィンカー点灯時よりもちょっと薄暗くさせるために可変抵抗器を付加する。

といったことを条件に、下図のように、バッテリーの+極からポジションSWと可変抵抗器を経由してハザード点灯用の回路に割り込ませてみた。

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《ウィンカーポジション点灯回路1》

※ポジション球として可変抵抗器を調整して減灯状態で点灯し、ハザード、ウインカーとして点灯する場合はフル点灯する。ただし、ポジション点灯時に、ウインカーインジケータ球とウインカー球4灯とも点灯することになる。問題点は、ハザード、ウインカー点滅時に、減灯、点灯を繰り返し、完全に消灯となるときが無い。つまり、可変抵抗器で減灯していなければ、点滅がわからない。 

 

【ウィンカーポジション点灯回路2】

 ポジション球として点灯させるときの給電回路をリレーで制御すれば、点滅時に点灯、消灯を繰り返す完全な点滅状態にできると考えてみた。まずは、ハザード点滅回路に注目して回路を修正した。ハザードSWがONとなった時、リレーで、ポジション点灯回路を遮断し、ハザード回路に給電するようにした。

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《ウィンカーポジション点灯回路2》

※ハザード使用時は、ポジション球として点灯しないので、完全な点滅状態となるが、ウィンカー使用時は、ポジション球として機能したままになるので、強弱点灯となる。ただし、インジケータ球とウインカー球4灯とも点灯することになる。


【ウィンカーポジション点灯回路3】

 ポジション球の減光用抵抗を0Ωにして、ポジション球を点灯させないときは、通常通りの動作を行う。ポジション球点灯時は、リレーの動作によって点灯させている電流をカットする方法で点滅させる。つまり、ウィンカーリレーから信号電流が流れているときに消灯するようにリレーで制御する。

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《ウィンカーポジション点灯回路3》

(※自分で考えたはずなのに、こうやって記事にしてみると、何が何だか分からなくなってくる。)


 ここまで、考えて、いずれにしろ、ウィンカーインジケータ―球は、ウィンカー球が点灯すれば、点灯する。つまり、ポジションスイッチを入れ、ウィンカー球がポジション球として点灯していれば、インジケータ球も点灯するということになる。
 まあ、回路3が妥当な線だが、部品点数と配線の手間が手ごわい。右ウィンカーの場合だけ回路図を作ったのだが、左もとなると、合計6個のリレー(逆接続4極リレー5個と5極リレー1個)を使う。1個200mAとして、1.2Aほど動作電圧として使用することになる。それに、6個ものリレーをどこに配置するのか?残念ながら今回はあきらめましょう。

【結論】
 まあ、無くてもいいものだし、ここまでの部品と手間暇かけるのは得策ではないと判断し、今回は見送ることにした。

 

 

039話:ウインカーのLED化 4(作業裏話)

2019-0211とりあえずハザードスイッチを取り付けた
 大変寒い。首都圏は雪。ここいらへんも朝方、雪がちらほら。臨時のステーをつくり、許容電流3Aのプッシュ式(インジケータ球なし)スイッチを取り付けた。カットしたラインからスイッチまでの延長ラインも作った。首尾は上々。パーフェクトだ。すべて正常に機能する。
 『037話:ウインカーのLED化 3』の最後に紹介したスイッチ写真を再掲しておく。

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 これで一段落。あとは、注文したインジケータ付きのスイッチの到着を待つだけである。

 では、ここで、ウィンカーLED化の作業裏話を書いておこう。

 

その1)リレー
 リレーの交換は、単に交換するだけだったので何ともなく終わった。ウィンカー球が電球のままでもOK。リレーの対応電流値が、0.02A~20Aなので、最大20A×12V=240Wまでいける。電球は1個21Wだから、21×4=84Wとなるので当然OKだ。

 

その2)インジケータ球への給電の整流回路
 インジケータを点灯する回路は、左右のウインカーの点滅に合わせて逆流するようになっている。おまけに、逆流しているときは、反対側のウィンカー電球を流れてアースに落ちるという回路である。そのため、LED化後は、左ウインカーを点けると、右ウインカーが若干暗く同時点灯することとなった。そこで、インジケータ球を流れる電流の一方通行化回路と電球を流れた電流をアース線に落とす回路を組み込んだ。ここで、ダイオード(整流子)が登場する。購入したダイオードは、一見、中古品のように見えた。新品であったとしても、相当の期間、野ざらし状態だったんではないかと疑われそうなものであった。金属線は、白くさびが浮いている。よく見ると何かでかしめたような跡がありそうな。そんな品物であった。そこで、テスターで抵抗値チェックをした。そうすると、順方向十kΩ台、逆方向百kΩの品物が…。10個はいっていたので、その中からテスターで逆方向∞Ωを示すものを2個選んで回路に組み込んだ。結果は、先述の通りOKであった。が、あと一か所逆流防止(ダイオードが2個いる!)に使わなければならない。…。

 

その3)ハザード回路で、通常のウィンカー使用時、電流が逆流しないための工夫
 先述の回路図を見てもらえばわかる様に、ハザード点灯時は、ウィンカーリレーからの給電信号ラインを左右のウィンカー点灯回路に接続することになる。

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 ここで、問題になるのが、通常のウィンカー使用では、給電ラインが異なるので、ハザード回路を組み込むと、通常の利用でも両方点灯することになる。そこで、純正ハザードキットの回路では、ハザードスイッチを2接点式(他の回路もあるので多分4接点式になっているようだ)にし、スイッチで、左右のウインカー回路を分けている。私が取った方法は、スイッチを小型で安上がりにしたかったので、1接点インジケータ付きにした。インジケータなしの方がより安くあげられるのだが、やはり、ハザードを点けているということを視認できる方がいいとかんがえたからだ。あとは、左右のウインカー回路の分断であるが、回路図を見てもらえばおわかりのとおり、ダイオードを電流の逆流防止に使うことにした。
 ところが、前述のようにダイオードの品質が?である。残り8個の中から順方向と逆方向の抵抗値の差が大きそうなものを2個選んだ。ここで、ふと疑問。電流についての専門家ではないので何とも言えないが、印加電圧によって性能が変化するのでは?という疑問であった。そこで、直流電源装置を用意し、外したウィンカー電球とダイオードを直列に接続し、順方向と逆方向でどうなるか確かめてみた。電源装置の電圧を10Vに調整し、なんと、ダイオードの片側に電源の-端子のワニ口クリップを付け、もう片側を電球の外周の金属部に接触させ、電球の中央接点に電源+端子のワニ口クリップを接触させるという方法で行った。ダイオードが順方向のとき、電源装置の電圧計が7Vまで降下し、電球が灯った。逆方向では、電圧降下は起こらず、点灯もしなかった。当然電源装置の電流計も動かず。ということで、選んだ2個のダイオードをこんな感じでテストし、回路上に組み込んだ。(電源装置が重い!)

 

その4)とりあえずのスイッチをプッシュ式トグルスイッチ(許容電流3A)にした。
 手持ちのスイッチで、簡単に取り付けられるものを探した。加工するパネルに本体取付穴とスイッチ取付穴を開けなくてはならない。本体取付穴は直径6~6.5mmの穴をドリルであければよい。楽勝だ。なら、スイッチ取付穴もドリルで空けるだけで、という理由とプッシュ式の方がより楽にON,OFFできると考えた(これなら本スイッチもプッシュ式にした方がいいような気もするが…)。ただし、手持ちのプッシュ式スイッチはトグルスイッチなのだが、インジケータなし、許容電流3Aしかない物であった。
 電球であれば、21W×4=84W、84W÷12V=7Aで許容オーバーである。しかし、LED化している。電球は1個3.1Wだから、3.1W×4=12.4W、インジケータ電球が3W、ウィンカーリレーの動作電流が0.2A?。とすれば、12.4W+3W=15.4W、15.1W÷12V=1.3A、だから、1.3+0.2=1.5Aとなる。スイッチの許容電流値の範囲内である。電球なら駄目であるが、LEDならOK。これで、火は吹かないことになる。これで一安心だ。

 

 あらためて、夜、ハザードを点けてみると、明るい、眩しい、苦情が来るかも。などと愚考してしまった。

 

【購入した主な部品:再掲】
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・ウインカー球 … HooMoo 3014SMD(S25 P21W 1156 BA15S G18)ピン角180° 54連SMD 12V/24V アンバー 2個セット(Amazon) ×2 [3.1W/個]--------------------------------

・ウィンカーリレー … e-auto fun LED対応 CF14 3ピン汎用ICウインカーリレー SD-FFLCF14 (Amazon) ×1--------------------------------

・電流の逆流防止 … 高速スイッチ! 15A ショットキー バリア ダイオード 10本セット TY0147(Amazon)

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038話:純正ハザードスイッチの回路は?

 ウインカー球のLED化を進めていて、その回路をどうするか考えていた時、ハザードスイッチを別につけることにした。その時、スイッチを2ch式にするか、1ch式にするかという選択枝があった。私は、できるだけ簡単で安上がりな方法として、ダイオードを併用して1ch式にした。
 では、BMW純正のハザードスイッチはどのような仕組みになっているのか?と興味がわいてきた。そこで、純正ハザードスイッチを取り外し、配線を確認してみようと思い立ち、実行してみた。以下は、その記録となる。

2019-0210純正ハザードスイッチの回路は?
 取り外したSWは細長い直方体で、前面がプッシュスイッチとなっており、ハザード点滅中はこの中に仕組まれたインジケータ球がハザードの点滅に合わせて同じく点滅する。背面には、9つの配線用の穴(端子)があり、実際に配線されているのは、7つであった。そこで、まず、この端子に繋がれている配線色を調べ、ユーザーマニュアルの配線図と照らし合わせて、次図のようであろうと考えた。

【背面端子と配線色】配線色を再確認した。

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 続いて、テスターを用いて、端子間の抵抗値を測定した。OFF時に抵抗が測定できたのは、端子15a-31間のみで235Ωが記録できた。他の組み合わせは、∞となった。つまり、導通なし。ON時には、下図に示したとおりである。

【スイッチOFF、ON時の導通テスト結果】

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【スイッチ内の結線状況の推測】
 これらの結果から、
1)抵抗値0.3~0.5Ωとなった端子間は、無抵抗で導通あり。
2)抵抗値14Ω~16Ωとなった端子間には、とりあえず14Ωの抵抗をもった電装品が接続されている。
3)抵抗値220~235Ωとなった端子間には、とりあえず220Ωの抵抗をもった電装品が接続されている。
と考えることにした。

2)のことから
   I=E÷R=12V÷220Ω=0.055A
の電流が流れることになる。また、抵抗値の大きさから考え、なんらかの『組込抵抗』であろうと推測する。

3)のことから
   12V÷14Ω=0.85A、0.85A×12V=10W
となるので、10Wの消費電力を持つ電装品として『インジケータの電球』であろうと推測する。

 以上のことから、SW内の配線を考えて、つぎのように結んでみた。

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ということで、純正ハザードSWは4chスイッチであろうと推測できる。あっているかどうかは不明だが。

 

 多分このような結線状況であろう。それにしても、黄青(15a)、黄青(30)、緑茶(49d)のラインがよくわからない。Webを巡ると次のような文章に出くわした。

 

 【クレンザー大佐の個室 R100RSのハザードフラッシャー】[https://6601.teacup.com/ha654009/bbs/125]から引用

一般にハザードフラッシャー回路は左右ウインカー回路とフラッシャーリレーを全部一辺に繋いでやれば完成する。だから3極が『全ON/全OFF』するフラッシャースイッチがあれば最小限足りるはず。
ところが、R100RSのハザードキットには、もう1つ余計な回路があって悩んだ。というのは、ウインカー電源がダイオード経由で追加リレーを動作させるようになっていた。このリレーを繋がなくてもハザードが動くのだけど・・・ おそらく、バッテリー電源をリレー介して直にハザード系に送る仕組み、だろうと推測。
それらしく配線したら動いたので、きっとこの推測が正解だったのでしょう。
R100RSは発電容量が現行車(600W)の半分以下の280Wしかないので、こういう仕組みが無いとハザード作動中に他の電装品がうまく動かないおそれがあるのかも。
BMWらしい、丁寧な設計だなぁ、と思いました。

 

 また、BMWのパーツサイト[AUTO PARTS-F http://autoparts-f.jp/]で、次のような図面(後付けセット ハザード フラッシャー BMW-MOTO R 100 RS, R 100 RT (87-95) (R 100 RS) [欧州])を見つけた。

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 何故かリレーが付いている(どこかのページで、このリレーをどうしたらよいか困っている方のページがあった)
 さて、これらを考えると、黄青(15a)、黄青(30)、緑茶(49d)を所定の場所に結線しなくても動作することがわかるが、以下のような推論もできそうだ。
 ハザードスイッチを入れる。そうすると、ウィンカーリレーからの動力ラインがON、OFFを繰り返す(これが点滅になる)。 緑黄(49)からスイッチを経由して、一方は、インジケータ球を通って、茶(31)に流れて、インジケータ球を点滅させる。もう一方は、別のスイッチを経由して、青黒(R)、青赤(L)に流れてウィンカー球に流れていく。これで、ウインカー球が点滅する。このとき、黄青(30)と緑茶(49d)の間にあるスイッチもONになるので、この(30)と(49d)がハザードセットに付いているリレーを起動させると考える。そうすると、ウィンカー球が点灯した時に付属リレーがONとなる。このリレーには、バッテリー直のラインをONさせ、黄青(15a)で、ハザードスイッチまで導かれ、抵抗(220Ω)を経由して、ウインカーラインに不足する電流を補う。
 という推論である(上記、「クレンザー大佐の個室」の記述と同じであろう)。どこまで確かかわからないが、ウィンカー球をLED化しているので、このラインは不要かなと結論しておこう。

 ということで、3本の線(15a,30,49d)を封印して、発注済みのスイッチが届くまで、とりあえずのスイッチを付けておくこととした。

 

 

037話:ウインカーのLED化 3

 ウインカー球をLEDに交換した場合の変化を知るために、まずは電流値の記録を取ることにした。

2019-0207 ウインカー点灯時の電流(エンジン未起動状態で)
 ・計測条件:エンジン未起動、追加電装 OFF、N連動SW ON、昼点灯SW ON、       ETC OFF
 ・約20秒間で放電計が示す電流値の最大値を記録する。
 ・LED化後の計測値も併記した。

計測日

0207

0209

0209

0209

変更条件

ノーマル

リレー交換

LED球付替

配線変更加工

放電計電圧

11.9V

11.9V

11.9V

11.8V

ウィンカー 未点灯

0.9A

1.0A

1.0A

1.0A

ウインカー 左点灯

4.1A

4.0A

1.4A

1.5A

ウインカー 右点灯

4.1A

4.0A

1.4A

1.5A

ハザード点灯

6.7A

6.0A

1.7A

1.9A

備考

 

・そのまま使用可能

・インジケータ球が点かない(ウインカー時、ハザード時とも)。

・ウインカー点灯時、反対側の球も少し暗い状態で点滅する。

・インジケータ球も点滅する(ウインカー時、ハザード時ともに)

・ウインカー時、ハザード時とも正常に動作する。

 ※LED化することにより、電流値が約1/3に減少している。これは、なかなかよい。LED球付替えた後、配線変更加工すると電流値が0.1~0.2A増加しているが、これによる変化は、インジケータ球が点くか点かないかであろう。

 

2019-0209ウインカー球のLED化作業
 毎度のシート前部のネジを外し、タンクを外し、作業開始である。まず、ウインカーリレーのみを交換した。上述の表のとおり、すべて正常に動作した。

ウインカーリレーの交換

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 ↑《交換前》緑色のリレーがウインカーリレー

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 ↑《LED対応リレー(黒色)とオリジナルリレー》

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 ↑《交換後》端子配置もばっちり、交換OKです。

 次に、各ウインカーのカバーを外し、LED球と交換した。そうすると、表のように、どちらも点灯する結果となった。配線図から読み取ったとおり、インジケータ球を経由した電流が反対側のLEDを点灯させていた。インジケータ球を経由しているので、反対側の点滅は、少し暗くなっていた。当然、インジケータは電球のままなので、点滅は確認できなかった。さすがLED球である。反対側のウインカー球が電球なら点灯しないのに点灯するなんて。

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 ↑《LEDフロント交換後》

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 ↑《LEDリア交換後》

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《フロント点灯(配線変更前):左点灯中。写真だと右が点灯し、左が薄暗く点灯している。》

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《リア―点灯(配線変更前):左点灯中。右側も薄暗く点灯している。》

 そこで、当初の計画どおり、メータに繋がる配線の加工をすることとした。メータを取り付けたまま配線接合部を外すのに苦労した。止めネジをいくら回しても取れそうにない。マイナスドライバーでこじると外れたが、なんと止めネジが残ったままである。どうやら、前回、メーター照明をLED化した時、ねじこみすぎていたかもしれなかった。
 外した配線の保護ビニール管を接合部から約40mmの位置を起点として、約150mm切り裂いて、中の配線を確認した。配線図では、茶色のアース線は0.75sqで、ウインカーラインは0.5sqとなっていたが、この3本の線は、いずれも同じ径のような感じであった。

 とりあえず、この3本をカットし図面(f:id:StepSRX:20190703175014p:plain)通りギボシ端子を取り付け、テスターで、確認した。茶色の線はアース線なので、ボディと導通があるか確認した。各ウインカーラインは、ウインカーを点滅させて、ボディとの間に、12Vの電圧がかかるか確認した。いずれも大丈夫であった。
 つづいて、ダイオードをつかって逆流防止回路を組み、ギボシ端子でウインカー配線に組み込んだ。なお、アースラインの結合には、前につくって組込んだが、お払い箱になった三又配線が流用できた。テストの結果は、上述の表のとおり良好である。その後、逆流防止回路用の配線を束ねて、結束バンド等を使って束ね、その上をビニールテープで巻いて保護し、すべてを元通りにした。
 結果として、大成功である。輸入屋ビーマーさんのキット(12,900円[消費税や送料を入れると約15,000円となる)の半額以下(5,207円[税送込])で、ウインカーのLED化ができたことになる。(※このような綱渡りの作業は嫌だという方は、ビーマーさんのキットを使うことをお勧めする。)
 次は、スイッチの到着を待って、ハザードスイッチの新規追加である。それまでは、下の写真のような仮のハザードスイッチでいくぞ。でも、このままでもいいかもしれないなあ。
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《ハザードスイッチ(仮)》


【使用した部品等】
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・e-auto fun LED対応 CF14 ハイフラ防止 純正交換 3ピン汎用ICウインカーリレー SD-FFLCF14(Amazon:e-auto fun) 699円※多種多様な製品があったが、比較的安めのものを選んでみた。動作はバッチリなので、あとは、決まり文句だが、どれだけもつかであろう。--------------------------------
・HooMoo 3014SMD(S25 P21W 1156 BA15S G18) LEDバルブ ウインカー 電球 S25 シングル 球 ピン角180° 車用 LEDランプ 54連SMD シングル 汎用 変換 超高輝度 12V/24V アンバー 2個セット(Amazon:YOZOL JAPAN) 2個 2,536円※物色してみると、意外とアンバー(黄)色が少なかった。しかも、ちょっと白色系のものと比べるとお値段も高め。あれやこれやとみて、2個セットのこれを2個買うこととした。装着した後の発光等は問題なし。  --------------------------------
・高速スイッチ! 15A ショットキー バリア ダイオード 10本セット TY0147(Amazon:ハッピー モール) 580円※品物がちょっと新品とは思えないのが残念だが、動作に問題はなさそうだ。--------------------------------

  
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036話:ウインカーのLED化 2

2019-0207ウィンカー電球LED化の配線シミュレーション

 ウインカー球をLED化するにあたり、前話の配線図をもとに実際の配線をどのようにしたらよいかシミュレーションしてみた。

◎インジケータ球回路の一方通行化の試案

 まず、ウインカーのインジケータ球の点灯回路である。前話で、このインジケータ球は、左右の切り替えで、逆方向の電流が流れることが分かったので、一方通行化する必要があると判断し、そのような回路図とした。では、実際にはどうしたらよいのか。
 メーターへの配線を調べると、左ウインカー用の青赤線、右ウインカー用の青黒線、そして、茶色のアース線がある。この3本のうち、青赤と青黒のラインがインジケータ球に繋がっている。本体からメーターへ配線されている結束ライン群から、これら3本を選択して、途中で切断し、3つ目の図のように途中にダイオードを入れて繋ぎなおせばよいことになる。

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 実際には、ギボシ端子を用いて、次図のように接続すればよいことになる。

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◎ハザードスイッチの変更への試案
 次に考えたのは、ハザードスイッチをどうするかである。
 既存のハザードスイッチは、カウル左奥にあり、放充電計の設置でたいへん押しづらくなっている(というか、とても押せたものではない)。また、プッシュロックの確実性が疑問視されるので、新規にLED内臓のスイッチを別途設置することにする。新規スイッチの位置は、カウル左側ミラーの取付ネジ内側として、別途スイッチ用ステーをアルミ板か鉄板を加工して作る。
 配線は、既存スイッチがヘッドライトケースの左固定ネジを共用して取り付けられているので、スイッチ本体はそのまま残し、必要な配線を切断分岐させることによって実現することとする。そうすることによって、配線長が少しでも短縮できると考える。
 既設ハザードスイッチには7本の配線(前話で6本と数えていたが、見間違いであった。)があり、現状、配線色をはっきり確認できたのは4本(緑黄[Wリレーからの信号給電線]、茶[アース]、青黒[右W線]、青赤[左W線])で、残り3本は、汚れと暗さで識別が難しい。実際の作業時に再確認する必要がある。リレー線、アース線、左右ウインカー線が分かればそれで良しとして考えを進めて行こう。

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 既存ハザードスイッチに配線されているラインのうち、緑黄のウインカーリレー信号給電線、茶色のアース線、青赤と青黒の左右ウインカー線の計4本のラインを途中で切断する。別途購入予定のインジケータ付きSWの+端子にWリレーからくる緑黄ラインを接続する。SWインジケータの-端子を茶色のアース線に繋ぐ。SWの-端子からラインを2つに分け、ダイオードを途中に挟んで、左右のウィンカー線に繋ぐ。つまり、次図のような感じ。

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 ということで、ギボシ端子を付けたその実態配線は次の通りとなる。

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 別途用意するハザード用のスイッチは、インジケータ球付きのSWがなんでもBOXになかったので、Webで物色した。安くて使えそうなものがないかと探した結果、Amazonで、『SODIAL 5個12V 20A防水ラウンドオン/オフロッカースイッチSPST』というのを見つけた。5個セット、送料込みで 440円だ。早速、発注した(ただ、配達されるまで相当の期間[約20日間]を要した)。また、商品購入ページには、配線方法が載っていなかったが、他の同等製品のページに載っていた。端子の色と位置に注意しなければならない。

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 後は、実際の作業だ(^^♪

 

【使用(購入)した部品等】
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・SODIAL 5個12V 20A防水ラウンドオン/オフロッカースイッチSPST(Amazon) 440円
※防水がどこまで効くのか怪しいが、5個で440円はお買い得だ。本記事執筆時にはさらに値下げしている販売店もあるようだ。本文に書いたように、到着するまで忍耐強く待たなければいけない。それに耐えられるのであれば、お薦め品だ。

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