030話:ニュートラルでライトOFF計画
2019-0128 月 ニュートラルでライト(Low)OFF
某ページ(http://myr100rs.o.oo7.jp/r100rs-i.html)で『ニュートラルSW連動ライト点滅SWヘッド』なる回路を組み込んでいる人がいた。これは、ライトON時に、ギアをニュートラルに入れるとヘッドライトが消灯し、ニュートラル以外にギアが入ると点灯するというものだ。
法令上、旧車となるR100RSに走行中のヘッドライト点灯義務は無いが、安全走行上、点灯しておいた方がいい。ところが、市中走行では、信号待ちによる停車が多くなる。そうすると、消費電力削減努力のため、信号待ちごとに、ギアをニュートラルに入れ、ライト点灯スイッチをOFFし、青に変わると、ライトONし、ギアをLowに入れる。これを繰り返すことになる。このライトSWのON・OFFの一手間を削減しようというものだ。
アイドリング時の発電能力が乏しいR100RSへの苦肉の策ともいえる。我がR100RSはヘッドライト等をLEDに交換している。それでも、信号等で停車しアイドリング状態になっている時に使用する電力を少しでも少なくすることで、恩恵があると考えた。
そこで、早速、回路図とにらめっこした。
ヘッドライトの配線色 |
Low |
1ge(黄) |
High |
1ws(白) |
|
アース |
1br(茶) |
|
ニュートラルインジケーターの配線色 |
0.5brsw(茶/黒) |
ということが分かった。
では、仕様を作ってみよう。ヘッドライトONを基準にして、
1)ニュートラルに入れたら、Low消灯 2)緊急用(?)として、ニュートラルでLow消灯時に、Low点灯用のSWを入れる。 |
まあ、こんなもんでしょう。実現させるには、リレーがいる。ということで、リレーについて考えてみよう。
・使用するリレーについて
通常、ライト用リレーは、ライトONの通電により、リレーが閉じて、点灯回路に電流を流すことになるが、今回は、逆に、ニュートラルインジケーターを点灯する電流が流れたときに、電球回路の電流をOFFすることになる。よって、在庫の中古リレー群は使用できない。
そこで、ネット上を探したら、こんなのがあった。
電球は確か60Wだから、60W÷12V=5Aでちょうど規格ギリギリ。当然LEDにしているから、18W÷12V=1.5Aで余裕だ。
1chタイプであれば、端子①と⑤をスイッチ回路に繋ぎ、そのスイッチがOFFの時、②と④が通電し、ONであれば②と③が通電するようだ。
となると、回路図としては、
《ヘッドライトN連動回路(没案)》
と、こんなのを考えた(『×』マークを入れているのは、納得いかず、後日変更したからだ)。
実際の配線としては、ニュートラル関係のラインをヘッドライトボックス内まで延長し、その中で、リレーとヘッドライトLow配線をつなぎ合わせればいいかなと思う。それと、バイパススイッチは、延長したニュートラルラインのどこか適当な場所で分岐し、ハンドル周りにスイッチを配置するとしよう。
と、ここまで考えて、再び、リレーをどうしようかと思い悩んだ。
リレーは、『5極リレー』と呼ばれるものがあればいいことになる。ネットショップで調べると、
・エーモン リレー 5極 DC12V車専用 A・B2接点切替タイプ 1246 (Amazon) 909円
・オムロン(OMRON) G5V-1 DC12 マイクロリレー NN (Amazon) 896円
・Ulincos 5極リレー DC12V車用 30/40A A・B2接点切替 2SQハーネス(2個セット)U1914 (Amazon) 968円
・【ノーブランド 品】12V 40A 車 モーター用 ヘビーデューティ リレー 5ピン ヒューズ オン/オフSPST ソケット ブラック (Amazon) 490円
などなどがあった。構造的にそんなにすぐ壊れるものではないであろうから、いちばん安く購入できるものでいくか。よし、発注!
(※ただ、よく考えたら、ニュートラルでヘッドライト消灯による消費電力を抑えられるが、回路上、リレーの動作電力が必要となる。ギアがニュートラルに入っていると、この動作電力(約0.2A×12V=2.4W)が消費される。)